Rのパッケージのbibliometrixでは自動で著者所属国が取り出されるが、このとき、論文で所属国(住所の最後の部分)となっている情報を取り出すコマンドであるmetaTagExtractionコマンドにおいて、以下の場合には特別な処理がなされている。
- UNITED STATES→USA
- TAIWAN→CHINA
- ENGLAND/SCOTLAND/WALES/NORTH IRELAND→UNITED KINGDOM
この修正処理を解除したい場合(例えば、イギリスの地域的な差を見たい場合)には、ソースコードを手に入れ、ここの箇所を修正し、コンパイルすればよい。
以下に手順を整理しよう。
1.ファイルの修正
修正するファイルはR/metaTagExtraction.R
M$AU1_CO=gsub("ENGLAND","UNITED KINGDOM",M$AU1_CO)
などとなっている箇所を手作業で修正する。例えば、
M$AU1_CO=gsub("ENGLAND","ENGLAND",M$AU1_CO)
のように。
2.パッケージのコンパイル
Mac、Linuxではターミナルを起動し、cdコマンドでこの編集したパッケージのソースコードが入っている上位のフォルダに移動する。
その上で以下のコマンドを入力する(例ではソースコードはbibiliometrix-revというフォルダに入っている)。
R CMD build bibliometrix-rev
その上で、 building ‘bibliometrix_3.1.5.tar.gz’と表示されるので、そこに表示されたtar.gzのファイル名をコピーし、以下のようなコマンドを入力する。
R CMD INSTALL bibliometrix_3.1.5.tar.gz
これで完了。ただ、パッケージがアップデートされるたびにもどってしまう。bibliometrix-revのような別パッケージにできればいいが、とりあえず保留。