略歴


吉岡(小林) 徹(よしおか(こばやし) とおる)

一橋大学イノベーション研究センター准教授

1982年神奈川県横浜市生まれ。京都の南部で育つ。知的財産法を大学・大学院で専攻し、その後、民間の政策調査機関で主に中央省庁の知的財産政策・科学技術政策に関する調査事業を担当。2009年8月~2012年12月まで東京大学政策ビジョン研究センター特任研究員兼任。2015年10月より一橋大学イノベーション研究センター特任講師、2016年10月より東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻特任助教、2019年4月より一橋大学イノベーション研究センター講師、2024年4月より現職。技術経営、科学技術政策を専門とし、知的財産マネジメント、知的財産政策に関する実証研究を行う。主たる関心は、デザインを中心とした知的財産のマネジメント、産学連携・大学の研究活動のマネジメント、技術標準化における知的財産マネジメント。著書に『イノベーション&マーケティングの経済学』(中央経済社)。

 

ORCID: 0000-0003-4393-3989 


専門領域

  • 知的財産マネジメント(とくに、知的財産=発明、デザインの創出過程、および、大学の研究マネジメント)
  • 知的財産法(とくに特許法、意匠法。意匠法はアメリカ、欧州、中国等主要国を含む)
  • 知的財産政策(とくに特許、デザイン関連)
  • 技術標準と知的財産権
  • 科学技術政策
  • 産学連携(とくに産学連携政策)

研究職歴

常勤

2007年4月-2012年12月 株式会社三菱総合研究所 研究員

2014年4月-2015年9月 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(DC2)

2016年10月-2019年3月 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 特任助教

2019年4月- 2024年3月 一橋大学イノベーション研究センター 講師

2019年4月- 2024年3月 一橋大学大学院経営管理研究科 講師

2020年4月-  一橋大学大学院経営管理研究科 データ・デザイン研究センター 

非常勤

2009年8月-2012年12月 東京大学政策ビジョン研究センター 特任研究員

2015年10月-2016年9月 一橋大学イノベーション研究センター 特任講師

2015年11月-2016年9月 東京大学公共政策大学院 特任講師

2017年4月-2019年3月 一橋大学イノベーション研究センター 非常勤講師(「イノベーションリサーチセミナー」担当)

2017年5月-2019年3月 文部科学省科学技術・学術政策研究所 第1研究グループ 客員研究官

2018年4月- 早稲田大学経営管理研究科(早稲田ビジネススクール)非常勤講師(「イノベーション研究のための定量分析」担当)

2019年4月- 東京大学未来ビジョン研究センター 客員研究員

2020年7月-2021年2月 横浜国立大学先端科学高等研究院 客員准教授

2021年9月- 中央大学国際情報学部非常勤講師(「技術戦略論」担当)

2021年9月- 文部科学省科学技術・学術政策研究所 第1調査研究グループ 客員研究官

2021年9月- 2024年3月東京財団政策研究所 主任研究員


学歴

2000年3月 東大寺学園高等学校卒業

2005年3月 大阪大学法学部卒業

2007年3月 大阪大学大学院法学研究科 法学・政治学専攻 博士前期課程修了(修士)

2015年9月 東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 博士後期課程終了(博士(工学))


関心のあるテーマ

  • どのようにチームの組み方をすれば新しい技術やデザインは生まれるのか?
    (私は、「そこそこ知識・経験が多様なチーム」が答えだと考え、検証をしています)
  • どのようにビジネスを設計すれば中長期(10年以上)の収益を得られるのか?
    (私は、Copycat(成功の因果関係を分析した上で追随する者)との関係が重要だと考えています)
  • なぜ人は認識や意思決定で誤りをしてしまうのか?
    (私は、過去の経験(とくに成功体験)と認識者・意思決定者のチームの知識・背景の多様性の無さが原因だと考え、検証をしています)

研究者としての立ち位置

「頭を使って新しいアイディア、物を生み出すこと」に関心があり、そこに至るいろいろな因果関係とその影響を探っていくことに力を注いでいます。私自身は決して研究上の力がある研究者とは言えませんが、世界で活発に展開されている証拠に基づいた経営学・科学技術政策論の研究成果を吸収し、また、実務家が悩んでいる課題に対して世界に通用する頑強さのある研究成果を生み出せるよう、研究活動に力を入れています。